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長生きの秘訣は、極小の「ヤケド」が要なのです

前回の記事では、江戸時代の長寿に、足三里のツボが大きく関係していたことを書きましたが、今回は、もう少し、現代に近づいて、昭和の長寿について、昭和初期に活躍したある医師に注目してみたいと思います。

 

「灸の研究」で昭和初期博士号を取得した原志免太郎という医師がいました。

 

原志免太郎博士は、灸に関する論文で初めて医学博士を取得した医師として有名です。

 

博士は腰仙骨部の八ヶ処と、足の三里のツボへの灸で万病を治癒させることを提唱し、104歳まで聴診器を持ち108歳で天寿を全うした医師です。

 

今でこそお灸というと、手軽に誰でもできる、せんねん灸という、いわゆる簡便灸が一般的に広まっていますが、ここで言うお灸は透熱灸を言います。

 

※透熱灸というのは、艾(もぐさ)を指で小さくひねって据える昔ながらのお灸です。

かつては民間療法として一般家庭でも普通に使われていました。

 

これは、経穴(皮膚上)に灸痕(軽微な火傷)をあえて残す灸法です。

 

日本で独自に発展した灸法で、外国ではほとんど行われていないようです。

 

博士は、極小の「ヤケド」をつくる事で、皮ふ蛋白が変性し、ヒストトキシンという毒性が生じた事で、白血球が増加する事が要だといいました。

 

ここで肝心なのは、極小の「ヤケド」。

 

今は、皮膚に痕が残るのをイヤがる人が多いので、大半の鍼灸院では、火傷をしないよう皮膚に到達する前に灸を取り除く方法をとっています。

 

弱っているツボを元気にしたり、冷えている部位を温め気持ちいいお灸を心がけているとか言う。


気持ちのよい刺激を与えてとか.....。

 

ですが原志免太郎は、極小の「ヤケド」をつくる事が要だといいました。

これを続ける事が、「長生きの灸」であり、」「養生の灸」であると。


原志免太郎博士は、西洋医学を学んだ医師でありながら、足の三里に注目し、
自らに足の三里に「灸」をすえて、108歳まで長生きし、足三里の灸の効果を実証してみせたのです。

  

 

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